2020年7月アーカイブ

「図書館へようこそ」

図書館を再開して、二月になろうとしています。日ごろ図書館にいると、生徒さんたちがやってきてくれますが、まだまだ宣伝不足で、一日に一組いるかいないかというところです。図書館は静かに読書を楽しむ場所ですが、「もう少しにぎわってもいいな」と思っています。 さて、コロナウイルスはまだまだ猛威をふるっています。テーマパークなどもアトラクションを再開していますが、しばらくは「ステイホーム」が必要でしょう。そこ...

「当たり前」を疑ってみる。

校長 片山 造  みんながやっているから  前からそうだからって、  それが正しいこと、  ベストなこととは限らない。  当たり前を疑うことで、  見えてくることがあるよ。 学びでは、「当たり前」を疑ってみることが大切。万有引力の法則を発見したニュートンは、りんごが木から落ちる瞬間を見逃すことなく、さらにそこから考え答えを導き出した。 人間関係にその法則をあてはめてしまうと、いつしか、自分のま...

Life with Books(人生は本とともに)

校長 片山 造  Life is ~ 。これは人生を何かに喩(たと)える時によく使う言葉。たとえば、「Life is music(人生は音楽だ)」。1969年、アメリカニューヨーク州で開催され40万人を集めた伝説の野外コンサート(ウッドストック)に参加したミュージシャンが着ていたTシャツにプリントされていたような気がする。戦争の中、健気に生き抜く人々を描いた「Life is beautiful」...

土用の丑(うし)の日

校長 片山 造  日本では、土用の丑の日に(うなぎ)を食するという文化がある。今回はそんなお話。  担任をもったら、幾つかやってみたいことがあった。その一つが、(通知表を配ること)。教室で配るのではなく、自らポストマンになり生徒やその家族が待つ家庭に配るのである。   終業式の日は午前中に学校が終わるので、他の先生に部活動を任せ、車で配達に出かけた。クラスは40数名いたので、一軒の滞在時間は15...

判断するとき

校長 片山 造 同時に2つの異なる道を選ぶことはできない。メリットは?デメリットは?決めかねているうちに、どんどん時間は過ぎていく。間をとって(折衷案)なんてこともよくあるけれど、なんだか歯切れが悪い。そんな時、自分の中で決めていることがある。 自分の考えが100%に至ったならば、迷わず51%の道を選ぼう! これは、ある研修における講師の言葉。人は2つの道を同時に歩むことはできない。人生は日々、...

呼び名

校長 片山 造 ある日の会議でのこと、「校長先生お願いします」。しばしの沈黙の後、自分が呼ばれていることに気がつき話し始める。これはよくある光景。校長になってから一年以上経つが、この「校長」と言う呼称になかなか慣れない。校長としての自覚がないわけではない。なにかしっくりとこないのだ。 「つくる先生」教諭の時は、生徒からも教職員からも姓ではなく名で呼ばれることが多かった。今、考えてみると片山が複数...

2020 堺ユースフレンドリーマッチ in JG に参加しました!

サッカー部顧問 西川道治  FUKUSENイレブンが7月23日(木)~26日(日)に開催された「2020 堺ユースフレンドリーマッチ in JG」(以降:堺ユース)に参加しました。  堺ユースは、J-GREEN堺の開場以来、今年で11年目を迎える日本最大規模のサッカー大会です。毎年、インターハイの前哨戦として、全国から強豪校が堺に集います。今年は新型コロナウィルス感染症により大会規模を縮小し、拡...

道を説くことば2つ

校長 片山 造  以前ご紹介した絵本「きみを強くする50のことば」にある言葉と書家(みつを)さんの「道」を並べてみました。やはり、何事も「自分で」ということですね。 自分で考え、 自分で決めて、 自分から動く。

校歌を想う

校長 片山 造 シノピリカ カムイネモシリ(とても美しい 神の国よ) これは、私が教員として初めて赴任した北海道の学校の校歌の冒頭部分で北海道の先住民族アイヌの人々の言葉である。開校を前に、有名な作曲家の石丸 寛さんに作曲を、劇作家の伊馬春部さんに作詞を依頼した。石丸さんは、曲のイメージをつかむため、わざわざ東京から来て、学校の周辺を散策したというエピソードが記念誌に残されている。 歌の結びは、栄...

アクティブ・ラーニング

校長 片山 造 「アクティブ・ラーニング(=主体的、対話的で深い学習)」という言葉がしばしば聞かれ教育のトレンドとなっている。その手法は、ICT機器を用い、グループ学習や調べ学習⇒発表など多岐にわたっている。 私が教師として初めて赴任したのは、いわゆる(教育困難校)と呼ばれる学校だった。教室にいても授業に参加せず騒いだり、寝たりしている生徒が大半であった。先生が黒板に説明を書きながら質問し、生徒が...

蟻・トンボ・人間

校長 片山 造 「あなたは蟻になれますか?」これは、ある小説に出てくるある会社の面接における質問です。蟻とキリギリスの話にもあるように、蟻は黙々と働きます。だから、この質問を言い換えると「あなたは地道に会社のため、他者のために働くことができますか」となります。 さらに「あなたはトンボになることができますか」と質問は続いていきます。トンボとは複眼で物事をみることが出来るかということ。与えられた仕事を...

メロディチャイム

校長 片山 造 授業始まりの予鈴として、校内にメロディチャイムを流している。このチャイムが流れると、心なしか生徒たちは急ぎ足になり授業準備モードに入る。昼休みと5限目の間には、歌唱付きの校歌が流れる。歌っているのは、西浦達雄さん。西浦さんは「熱闘甲子園」をはじめとする高校野球の曲や高校生の軽音楽部の甲子園と言われているスニーカーエイジの審査員もされていた。ちなみに、TVで流れている(ホテルニューア...

変わったのは...

校長 片山 造 「あの人は最近変わった」そんな言葉を聞くことがある。「あの人は最近変わった」の後には、「以前はもっと~だったのに。」と続くことが多い。果たしてそうか?というお話。 いつ誰と話したことか覚えていないが、「変わったのは相手ではなく、自分自身の相手への思いじゃないの」と言われたことがある。さらに「人は自分に都合のよい生きものじゃないよ」とも言われた。 「人は簡単には変われない。そん...

授業見学での気づき

校長 片山 造  やはり、生徒が集うのはいいなぁと実感しながら、教室の後ろから先生方の授業見学をしています。授業をみながら、気になるのは、教室の掲示物や担任の先生からのメッセージです。少しご紹介させていただきます。  1年のあるクラスでは、「サンクスシート」掃除、ゴミ捨て、先生のお手伝いなど、クラス全体に貢献すると、1サンクス と書いてありました。別のクラスの後ろの黒板には、さりげなく「来たれ、軽...

与えられることに慣れない。

校長 片山 造  とある校長先生から教えていただいた絵本「きみを強くする50のことば」。著者は教育者の工藤勇一さんです。大人も読むことができる(深イイ)そんな絵本です。内容を少しだけ... 与えられることに慣れない。 だれかにやってもらったり、 用意してもらったりばかりだと、 自分で考えたり、決めたりできなくなる。 そして、うまくいかないことがあると 人のせいにしてしまう自分になってしまうよ。...

言葉を考える

校長 片山 造 言葉は時代とともに移り変わっていくもの。ひところ「ラ抜き言葉イコール日本語の乱れ」と指摘されていたが、最近あまり言われなくなったような気がする。これは、ラ抜き言葉が違和感なく?受け入れられ、言葉として次の時代に使われる権利を獲得したことを意味しているのだろうか? 本屋に行きジャンルは決めず、目にとまった本を購入して読むことにしている。本と言えば、本にはさまっている「しおり」は動詞「...

「共感」について

校長 片山 造 大切なことは共感することだ。「共感」とは、相手の目で見、相手の耳で聞き、相手の心で感じることである。【アルフレット・アドラー/オーストリアの精神科医・心理学者】 続けて、こう書かれている。(共感とはそもそも相手の関心に対して関心をもつことです。自分の関心を相手の状況にあてはめてしまう。そこから失敗が始まるのです。) 共感と同情とは異なる。そして、相手を勇気づける時に、相手の置かれて...

FUKUSENイレブン2020、躍動中!!

サッカー部顧問 西川道治  快晴が続く6月27日(土)、FUKUSENイレブンはグラウンドで汗を流しました。  この日、練習前のミーティングで私は部員たち問いかけました。「どうして個(技術)を磨くのか。」練習後のミーティングで部員たちに意見を求めることを約束し、トレーニングを開始しました。  トレーニングのメニューは次の通りです。   Wup フットワーク&ボールフィールディング(15m...

進路分野別説明会

進路指導部 山本 勝久  7月2日(木)進路分野別説明会を実施しました。対象は3年生で、大学・短大・専門学校や一般企業の方に、ブース形式で説明会をしていただきました。生徒たちの話を聞く真剣なまなざしに、受験生・就職生らしさを感じました。

できる範囲で

校長 片山 造 誰かに仕事を依頼する時、日常的に「できる範囲で」という言葉を使う。類義語には「できる限り」「なるべく」「可能な限り」「最大限に」「限界まで」などがある。似ているとはいえ並べてみると、ニュアンスや微妙な意味の違いを感じる。 小学校5年の時、担任は男性のいわゆる熱血教師だった。嫌な先生ではなかったけれど、口癖は「どんな時も一生懸命、何事にも全力で!」。少しでも手を抜こうものなら「こらー...

ボランティア部の七夕飾り

校長 片山 造 今年も七夕の日を迎えました。そして学校の数か所(職員玄関前・生徒玄関階段付近)にボランテイア部による七夕飾りが置かれています。短冊をのぞいてみると、「成績UP!」「夏休みが欲しい」「コロナが終息しますように」「宝くじがあたりますように」さまざまな願い事がつるされています。(思えば叶う)そう信じていくことにしましょう。

拍手(エール)を送ろう!

校長 片山 造 テレビやYouTubeが普及し、海外からの映像もリアルタイムに飛び込んでくる。私は映画好きなので、海外の映画祭の授賞式の中継をみることがある。そこで、いつも「いいなあ」と思うことがある。それは、受賞した方に賛辞を込めて送られる拍手である。競い合った者たちが、その栄誉とともにお互いの健闘を称えあう。潔くていいなあ。そこには何のわだかまりもない。 スマートかつ自然に、他者に対して拍手...

仕事を考える

校長 片山 造 高校入学後、間もない時のお話。担任の先生から進路希望調査の紙が配付された。そこには、あなたが志望する大学学部5つと将来なりたい職業を3つ記入して提出しなさいと書かれていた。大学のことはよくわからなかったので、適当に記入した。さて、職業は何をかけばよいのか?はたと困ってしまった。紙の裏に例として類型化された数多くの職業の名前が書いてあったが、そこに、私が将来したい職業がなかったからで...

保護者向け進路説明会

進路指導部 山本勝久 6月25日(木)保護者向け進路説明会を実施しました。対象は、全学年の保護者の方で、進学・就職について進路指導部山本・池嶋が説明させていただきました。今年は新型コロナウイルスにより、高卒生の就職試験が10月16日になるなど、進学・就職の状況が刻々と変化しています。進路指導部として、保護者の皆様に最新の情報をお伝えしたく今後も説明会を計画しています。保護者向け進路説明会開催に当た...

自分にしかできないこと

校長 片山 造 教師になりたての頃、廊下で頭髪違反の生徒を注意していると、そこに校長先生が通りがかり、「それはあなたにしかできないことですか」と聞かれた。それからはグラウンドでノックをしている時、授業をしている時...会うたびに、校長先生から同じ質問をされた。なぜそんなことばかり聞いてくるのが不思議でならなかった。  7月末の文化祭の夜、自分のクラスの生徒と行燈(あんどん)行列で町を練り歩いた。北...

こんな大人になりたい

校長 片山 造 休日の午後、自宅で本棚の整理をしていると、自分が小学3年生だった時のクラス文集をみつけた。懐かしく思い、パラパラとめくると「将来の夢」というページがあった。 医者、プロ野球選手、学校の先生、お金持ち、ウルトラマン、大統領、スチワウルス(たぶんスチワーデスのことか)など、そこには昭和の小学生の夢が散りばめられていた。さて、自分は何を書いたのだろうか?探してみると、とびきり汚い文字で(...