こんな大人になりたい

校長 片山 造

休日の午後、自宅で本棚の整理をしていると、自分が小学3年生だった時のクラス文集をみつけた。懐かしく思い、パラパラとめくると「将来の夢」というページがあった。

医者、プロ野球選手、学校の先生、お金持ち、ウルトラマン、大統領、スチワウルス(たぶんスチワーデスのことか)など、そこには昭和の小学生の夢が散りばめられていた。さて、自分は何を書いたのだろうか?探してみると、とびきり汚い文字で(すてきな大人)と書かれていた。思わず吹き出してしまった。なぜなら、それは教員になった今も私が生徒たちに伝え続けている言葉のひとつだったからである。昨年度の全校集会でも、「立派な大人にならなくてもいい、素敵な大人になりなさい。」そんなことを話したような気がする。

まさに三つ子の魂百までである。小学3年の自分に会えた喜びとともに、人として歩んでいく一筋の道を確認したような気がして、再び手にする日を楽しみに本棚に戻した。

※「三つ子の魂百まで」...幼いころに体得した性格や性質は、一生変わることがない の意。

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