呼び名

校長 片山 造

ある日の会議でのこと、「校長先生お願いします」。しばしの沈黙の後、自分が呼ばれていることに気がつき話し始める。これはよくある光景。校長になってから一年以上経つが、この「校長」と言う呼称になかなか慣れない。校長としての自覚がないわけではない。なにかしっくりとこないのだ。

「つくる先生」教諭の時は、生徒からも教職員からも姓ではなく名で呼ばれることが多かった。今、考えてみると片山が複数いるわけでもないのに、不思議である。自分としては、大した人物でもない自分のことを「先生」なんて呼ばれることに気恥ずかしさがあった。生徒に呼びかける時も、「先生は~」ではなく、「わたし(おれ)は~」だったような気がする。

しっくりこない呼び名。そのうち、時間とともになじんでくるのだろうか?