一日ひと仕事

校長 片山 造

 教員という仕事について2年目から今に至るまで、日々、自分に課していることがある。それは、1日1つ以上(自分にしかできない仕事)をするということ。それはどんなことでも良い。授業で生徒と「なるほど」を共有する、(今までしたことのない)文化祭の企画を考える、部活動で(昨日よりうまく)ノックや球出しをする...なんでも良いけれど、そこに(自分にしかできない)が欠けてはならない。今のところ、1日の終わりに振り返ると、細々とではあるが、自分にしかできない仕事をやり続けることができているように思う。これは、自分の可能性を切り拓いていく(挑戦)であり、自分を甘やかし楽させないための(戒め)でもある。そして日々の積み重ねこそ、その人やまわりの人にとって尊い財産となる。

 仕事を終える最後に日は、あえて何もせず、もちろん、(自分にしかできない仕事)に手をつけずやり過ごし、「あっ、今日はできなかった。そろそろ、この仕事を終えよう。」と潔く幕を下ろそうと考えている。