意味を超えた言葉

校長 片山 造

英語Peekaboo(ピッカブー)は日本語の(いないいないばぁ)の意味ということを先日知った。そういえば、TVの子供番組で犬のキャラクターワンワンが「ピカピカブー」と踊り歌っていた。私たちは、知っているつもりに囲まれ日々過ごしている。

Pつながりで言えば、PCR検査のPCRの正式名称ってなんだろう。ネットで調べてみると、「Polymerase chain reaction(ポリメラーゼ・チェーン・リアクション)...DNAのポリメザーレ酵素を活用しサンプルの特定領域を増幅させる技術、とある。chainは鎖、reactionはリアクション=反応ということから、なんとなく意味を想像することができる。

意味を超えた言葉がある。米津玄師さんの楽曲「パプリカ」「カイト」ともに「ラルラリラ」という歌詞がある。パプリカでは(手にはいっぱいの花を抱えて ラルラリラ)、カイトでは(君の夢よ叶えと願う 溢れ出す ラルラリラ)とある。「ラルラリラ」という言葉そのものに特に意味はないはず。米津さんのインタビューに「『カイト』という楽曲には、活動を休止する嵐に向け感謝の気持ちとともに長く後世に残る歌になって欲しいという願いを込めました。」と答えている。意味はないけれど、聴く者に未来の広がりと安らぎを感じさせるそんな言葉、それが(ラルラリラ)である。米津さん自身、「カイト」に対して、(どうか広く行き届きますように)とメッセージを残している。

今日もいろいろあるけれど、ラルラリラ♪といきましょう!