役割分担

校長 片山 造

「怪盗ルビー」という映画がある。映画の内容は覚えていないが、そこで使われている照明(スポット)の巧みさに驚き、ため息が出たことを覚えている。(下図参照)

映画は監督がつくるものと思われがちだが、実は細かい分業がなされている。プロデューサー・監督・助監督・俳優・大道具・小道具・衣装・音響・エキストラ・時代考証監修・方言指導・音声...そして照明。現在ならば、CG担当、もちろん観客もその一部である。とにかく、1本の映画が完成し映画館に届けられるまでに、多くの人がそれぞれの役割を果たしながらその人なりの関わりを積み重ね、作品を紡いでいく。

光があれば陰もできる。モノの成り立ちやそこに至るまでの作業の不思議がある。