中国の戦国時代(前5世紀)の儒教の経書「四書」の一つ『礼記(らいき)』のなかに、「中庸(ちゅうよう)」という言葉がある。「中」は「中心=偏りがない」、「庸」は「並み、変わらない」を表す漢字。「考え方・行動などに常に偏りがなく、変わらず中正であるさま」を意味する。
中庸の教えの根底には陰陽の考え方がある。陽(ひかり)があれば陰(かげ)もあり。陰と陽は表裏一体で、特にそこに優劣は存在しない。これが考え方のスタート。
何事につけても(バランス感覚)ということが求められて久しいが、そんな今だからこそ、「中庸」について考えてみても良いのではないでしょうか。