授業を見学している時、教室である女生徒から質問されたこと。
(先生、友だちどう選んでる?)
どうやら、彼女は友人関係で悩んでいるらしかった。
私はこう答えた。
「商売なら儲かるか儲からないか。仕事ならやりがいがあるかないか」
「友人を選ぶなら、自分の損得ではなく言動に悪気があるかないか、かな?」
彼女はそれを聞いて、(ふーん)と言った。そして、しばらくしてから、「そっかぁ、友だちに謝ってみるわ、先生ありがとう」と私に言った。実は、私自身、今まで友だちを選んだことなどない。気がつけば友だちになっていたのが本当のところ。
そう言えば、40歳を前にして、異動先の学校で同世代の先生にこう言われたのを思い出した。「片山さんなら友だちになれそうだ」何を思いその先生がそう言ったのか定かではない。言えることは、彼の真っ直ぐ私を見て言い放たれた言葉に戸惑ったということ、その先生とは職場が離れた今でも時々、交流しているということぐらい。
その後、彼女がその友達と仲直りしたかどうかはわからない。分かること(感じたこと)は、そこに悪気のない空気と会話が成立していた?ということ。授業中やけど(>_<)