スケジュール管理

 小学校5・6年の頃、こまめにスケジュール表をつけている友達がいた。彼女は、ピアノに習字、バレエに学習塾...。毎日のように習い事をしていた。私と言えば、気が向いたら、集会所の書道に行き、その帰り(たこ焼きかコロッケ)を頬張りながら帰る気楽な子どもだった。そんな私がなぜだか、カラフルにスケジュールで埋められた手帳を(カッコいいな)と思った。そして、新品のノートを購入し真似することにしてみた。果たして、我慢のならない性格からか、スケジュールが埋まらず嫌になったのか理由は定かではないが、3日坊主どころか1日で終わってしまった。仕事を始めてからは、さすがにスケジュール手帳を持つようになったが、「記録帳」に終わり、なかなか納得のいくものにはなっていない。最近では、携帯のスケジュール表やメモ書きを活用するようになった。

 実家の片付けをしていたら、その時のノートが出てきた。気合を入れた1日目のみ定規を使って丁寧かつ細やかにその日の出来事が記入されていた。2枚目からは見事に真っ白だった。横にいた娘がそのノートを手に取り、じっと見ていたので、「大切に使ってくれるかい」と聞いたところ、(こくり)と大きくうなずいた。ノートは今、娘のところにある。