(井原慶子さん)は数年前までルマン24時間に出場していたレーサー。井原さんがレーサーになるまでの経緯がおもしろい。学生時代、スキーのモーグル競技をしていた井原さん。その資金をかせぐため、様々なアルバイトをしました。その中のひとつが、レースクイーン。井原さんはレース場で、ある人々と出合います。それは、今まで合ったことのない(人間の本気を出している人たち)。レースでは、メカニックがネジを一本締め間違えるとレーサーが死に至る事故も起こりかねません。そこには、レースに関わっている全ての人々が自分の能力を全て発揮して挑まなければならない(本気の世界)が存在していました。井原さんは「自分がしてみたいのはこれだ!」と決め、アルバイトをしながら、レースに出るための資金1,000万円を貯め、ネットで中古のフェラーリを購入したそうです(ヘルメットのお値段は150万円)。
そして25才でレーサーデビュー。幾多の困難を乗り越え、ルマン24時間への出場を果たします。井原さんは、当時を振り返り、自分が周りに負けていなかったこととして「覚悟(かくご)」をあげています。
プロのレーサーになろうと決めた時、周囲の人たちからは(女にレーサーなんてなれやしない)(お金もスポンサーもいないのに続くわけがない)と相手にされなかったそうです。
それよりも何よりも、面白いのは、井原さんがレーサーになることを決めた時、なんとまだ車の免許がなかったということ。(熱意と覚悟に勝るものなし)ということですね。