「がん教育」講演会を開催

 昨日、10月13日(金)7限に岸高ホールにおいて、3年生を対象とした「がん教育」講演会を開催しました。大阪府教育庁が実施する「がん教育に係る外部講師派遣事業」を活用した取組で、岸和田徳洲会病院副院長・泌尿器科部長の西畑雅也医学博士にご講演いただきました。

 学習指導要領が改訂され、「がん教育」が必修化されたこともあり、西畑先生もすでに中学校や高等学校で講演をされた経験があるとのことでした。学習指導要領に「がん教育」が位置付けられたのは、生涯のうち2人に1人はなると言われているがんを扱うことによって、他の様々な疾病の予防や、望ましい生活習慣の確立など、健康教育の充実を図ることが重要であるからとされています。

 「がん教育」の目標としては、次の2つが挙げられています。1つは、がんの正しい知識について理解を深めることです。がんは早期発見・早期治療すれば、完治する可能性が高い一方で、がん検診の受診率は低い現状があります。そうした現状を踏まえ、がんが身近な病気であることや、がんの予防、早期発見・検診などについて関心をもって、正しい知識を身に付け、適切に対処できることが求められています。

 2つめは、生きること、命の大切さへの理解を深めることです。がんについて学ぶことや、がんと向き合う人々と触れ合うことなどを通して、自他の健康と命の大切さに気付き、自己の在り方や生き方を考えることが求められています。

 講演会では、西畑先生からがんについて、そのしくみや予防、治療など、詳しく、分かりやすくご説明いただきました。私にとっても知らなかったことが多く、興味を持って聞かせていただきました。

 がんの予防として、がんを防ぐ12か条を紹介いただきましたが、特に高校生にとっては、免疫力を高めるために、バランスのよい食事、ストレスをためない、よく笑うことが有効であるという話しは有益であったのではないかと思いました。

 また、がんについての他、手術支援ロボット「ダヴィンチ」についての話しやAIが入りつつあるこれからの医療についてもお話しいただきました。「ダヴィンチ」が導入された際に医療もすすんだなと驚きましたが、それ以降もさらに進展していることを実感できるお話しでした。どうもありがとうございました。講演後の質疑応答では多くの生徒から様々な視点で素晴らしい質問が出されました。

 その後、講演会の終了にあたり、私から西畑先生にお礼の言葉を述べ、3年生の生徒たちには、本日「がん教育」講演会を実施した趣旨を伝えるとともに、健康で生活できていることに感謝しながら、大学受験に向け大切な時期だからこそ、精神的にも体力的にもしんどくなることのないようにしてほしいというメッセージを伝えました。

 講演会終了後には、場所を変え来賓室において、医療系の進路をめざす3年生5人と西畑先生との座談会を開催しました。参加した生徒からは、働いている時間や勤務場所について、遺伝子治療や薬の開発について、今後AIの活用によりエラーを起こした場合の責任についてなど、それぞれがめざす進路に応じた様々な視点から多くの質問が投げかけられました。そうした質問に対して、西畑先生からは一つひとる丁寧にご回答いただきました。座談会に参加した5人にとっては有意義で刺激のある貴重な時間になったのではないかと思います。

 昨日の講演会開催にあたり、ご講演いただいた西畑先生をはじめ、事前にご調整・ご準備いただいた徳洲会病院の方々にお礼を申し上げます。どうもありがとうございました。

 今後とも、よろしくお願いします。

  

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