8月22日「選手権に向けて⑮」

まず、この約2年半指導してくださった先生方、
環境を整えてくれたり、活動を支えてくださったOB・OGの方々、
本当にありがとうございました。
 
このブログを書くにあたって、
僕はこの畷高サッカー部に所属した高校生活で自分はどんな成長をしたのか考えた。
 
サッカーにおけるプレー面で、正直目覚ましい成長を遂げたとは言えない。
ドリブルやキックがとても上手くなったというわけではなく、
技術もこのチームの中では高い方じゃない。
 
では、どの部分が成長したのか。
 
僕の中で1番変わったのはサッカー外の部分だと思う。
 
僕は小学校の時にサッカーを始め、中学校でもサッカー部に入り、サッカーをしていた。
 
その時にはサッカー外の部分を大切にしようという考えはなく、
むしろそういう部分は蔑ろにしていた。
 
高校に入った時、そのようなサッカー外の部分を大切にしていると聞いて、
言葉では理解できたが本質的な理解はしていなかった。
 
ただ言葉を受け取り、頭の中で納得したつもりになっていた。
 
そのようにわかった気になっているまま、1年生の夏を過ごした。
 
その時にもうすでに1年生の中にも差はあり、
実際そこで評価されていた人は今もチームの中心にいる。
 
わかったつもりになっている僕は、
その時自分の中でサッカー外が大切だと言葉では受け取っていたが
本心ではサッカーの技術が結局大切だと思っていたので、
自分よりも技術のない選手が評価される理由がわからなかった。
 
当時はA,B,C,Dとチームが別れており、
C,Dが練習していた時にA,Bの先輩が見てくれていた時があって、
その時、その先輩から気になった選手が何人か挙げられたが、そこに自分はいなかった。
 
僕はその時の練習で、自分なりには頑張っていたつもりだった。
それなりに声を出し、プレーも頑張ったつもりだった。
でも、評価されなかった。
その時に初めてこのチームはサッカー内だけで決まるチームじゃないと実感した。
 
そこから僕はサッカー外にこだわろうと思った。
カバンの置き方、使った後のタオルを畳むこと、授業に対する姿勢など、
先生や先輩方に指摘してもらいながらではあったが、受け止めて、直していった。
 
ちょうどその時くらいからベンチに入れてもらえるようになり、
練習でも前より一層声が出るようになった。
その時ぐらいからようやく畷高サッカー部の形が見えるようになったと思う。
 
このように人として成長させてくれたサッカー部に入れたことは
の人生において、とても良い経験をさせてもらったのではないかと感じる。
 
そうは言っても、まだまだ未熟であることに変わりはない。
この残り少ない時間でどれだけ積み重ねられるのか。
 
そして自分を育ててくれた、支えてくれたチームに何を残すことができるのか。
 
3年生として、畷高サッカー部の一員として、1人の人間として出来ることを全力でやる。
 
チーム一丸となって選手権を勝ちに行きます。
応援よろしくお願いします!
 
3年プレーヤーM
 
掲載:顧問山磨