今朝はフィンランドに到着後はじめての晴天。しかし、相変わらず気温は10度を超えません。
鋭く澄んだ朝の空気を胸一杯に吸い込んで、私たち一行はヘルシンキから北へ約30kmのエスポー市にあるリンネコンティ支援学校へ向かいました。
この支援学校は、NPOのリンネコンティ財団が経営する障がい者施設の中にある学校で、30名の主に知的障がいのある子どもが宿泊を含めて通学しています。
この学校では、子どもの障がいの程度と能力に応じたリハビリ(と言うそうです)を早い段階から受けることができ、そのリハビリの効果が現れれば、子どもは元の学校に復帰するそうです。つまり、卒業までこの学校で学習するのではなく、あくまでも元の学校に復帰することを目標に、医師や臨床心理士が授業を参観するなど、個人の障がいに応じて極めて専門的なリハビリを施す施設です。また、「ノウハウセンター」としての機能をもち、国の支援学校の教員に対する研修も実施しています。
定員が30名と少ない一方で、この学校への入学を希望する保護者が多く、順番待ちの状態が続いているそうです。
(大阪府教育センター 教育課程開発部長 蛭田勲)