9月30日(火)農業実技指導力向上研修第3回「草花デザイン」を府立園芸高等学校にて実施しました。この研修は主に比較的経験年数の浅い教員を対象に、その名のとおり実技指導力の向上をめざして実施しているもので、今年度は8月26日(火)に行われた第1・2回「農業機械の基礎」と合わせて全3回の研修でした。
第1・2回「農業機械の基礎」は、トレーラについて府立高等学校指導教諭を講師に迎え、府立農芸高等学校の圃場をお借りして実施しました。午前中は講義、午後からは実際に運転して、畑の耕うん・整地の実習を行いました。トレーラの運転はほとんど行ったことがないという受講者もいましたが、講師や先輩教員から指導・助言を受けて熱心に取り組んでいました。
「農業機械の基礎」は、農業機械の安全な取扱をめざした研修で、重大事故が起こりやすい刈払機、トレーラ、トラクタについて年ごとに順番に実施しています。
第3回の「草花デザイン」は、府立高等学校10年目の教員を講師に迎え、府立園芸高等学校の生徒たちが育てた色とりどりの花をふんだんに使用させていただき、制作実習を行いました。講義ではテーマを明確にすることの大切さ、自分のイメージを実際に形にしていくための配色、花材の組み合わせ方などのポイントを学びました。制作実習では和気あいあいとした雰囲気の中でも、真剣な表情で取り組み、各々個性豊かな作品を作りあげていました。
実技教科において、先輩から後輩へと技能やノウハウを伝達していくことは、非常に重要なことです。それが学校内で行われるのが大切であることはもちろんですが、大量退職の時期を迎えた今、このような研修が、次世代を担う先生たちの技能を高め、生徒たちを指導していく上でのノウハウを、学校を越えて引き継いでいくためのよい機会になればと考えます。
(情報・技術研究室)