9月30日、理科指導者養成研修(前期)の閉講式が行われ、7名の方に修了証書とCST(コア・サイエンス・ティーチャー)の認定書の授与が行われました。
所長からは、国際宇宙ステーションで日本人初の船長の任務を見事に完遂させた宇宙飛行士の若田光一さんを引き合いに、この7人で協力し、互いに切磋琢磨しながら課題研究や授業プランの作成に取り組んできた繋がりを大切にし、今後の活動によって、7人の輪を、学校の教職員の輪に、そして各市全体の教職員の輪へと大きく広げるCSTとしての活躍を期待するとのメッセージが送られました。
受講生からは、半年にわたる研修の中で、お世話になった方々への感謝の意とともに、今後のCSTとして活動していく決意が述べられました。
翌日の10月1日には、後期の研修が始まり、開講式が行われました。後期は、小学校籍ばかりの5人の先生が受講します。研修生の皆さんは、期待と不安が入り混じった様子でしたが、将来、地域で理科の授業づくりの核となるコア・サイエンスティーチャーになるという使命を、しっかりと自覚しているようです。
開講式の後、さっそく午後から始まった研修では、仲間意識も芽生えてきたこともあって次第に緊張もほぐれ、意見を交わしながら、積極的に研修に取り組んでいました。次の写真は、その様子です。
「授業デザイン」の導入として、全国学力調査の問題の分析や学習指導要領の精読を通して、これから子どもたちに付けていかなくてはならない力とは何か、研修生の間でいろいろと意見を交わしながら、整理を行いました。
この整理した内容をもとに、「授業デザイン」の講義が始まります。また、これと並行して理科の各分野に関する講義やフィールドワークも始まります。これからの半年にわたる研修を通して研鑽を積み、地域の核となる人材に育ってくれることを期待しています。
(理科教育研究室)