~人権教育リーフレットシリーズ その5~
体罰は重大な人権侵害!
学校教育法で体罰が禁止されているにも関わらず、「子どものために」という情熱的な指導の一環などとする風潮がいまだにあります。
しかし、体罰は子どもを身体的にのみならず精神的にも深く傷つけ、体罰を受けた子どもは学校不信、教職員不信、大人不信になっていきます。
何より体罰は、一個の人格を持つ子どもに対する重大な人権侵害です。
文部科学省の「体罰の実態把握について」によると、平成24年度に6,721件の体罰事例が発生し、被害を受けた子どもは14,208名に上っています。
○ どんな時に叱られるのかという基準をはっきり示しておく。基準を知ることで子どもは安心する
○ 子どもとの日頃からの信頼関係を基本に、一人一人を理解しながら叱る。
○ 人格を否定するのではなく、行為を叱っていることを子どもに理解させる。
○ どうしなければならなかったかを考えさせ、子ども自身が納得できるように指導する。
○ 叱った後に見守っていく。笑顔で声をかけ、励まし、支援する。
体罰を起こさないために、学校が一丸となって
組織的に取り組みましょう。
(リーフレット本文より)
人権教育研究室では、平成25・26年度の2年間にわたり、「子どもの命と安全を守る人権教育」をテーマに調査・研究をおこなっています。
その研究成果を教職員向けの資料として「人権教育リーフレット・シリーズ」全5を作成し、順次、紹介しています。
今回はNo5、「子どもへの体罰」を扱ったものです。
※リーフレットは、大阪府教育センターホームページよりダウンロードできます。
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(人権教育研究室)