10年経験者研修(課題別研修Ⅰ)
~当事者に学ぶ人権学習(平和について)~
7月24日、10年経験者研修「課題別研修Ⅰ」で「当事者に学ぶ人権学習」において、平和について学ぶ研修を開催し、約50名の参加を得ました。
今年は戦後70年の節目の年でもあり、広島や長崎だけではなく、さまざまな場で平和を考える取組や報道等がなされています。戦争の語り部が年々少なくなっていく中、これからの平和学習の在り方について、子どもたちにどのように平和の大切さを伝えていくかが課題でもあります。
研修の前半では、戦争を体験した2人の方から話していただきました。最初に「大阪大空襲を語る会」の久保美也子さんによる講演を行いました。空襲を受けた様子を知るとともに、つらい過去と向き合いながらも、ご自身が語り手を続けている理由についても教えていただきました。また、これからの子どもたちに語り継ぐ担い手となってもらいたいとのメッセージをいただきました。
続いて、「国民学校と学童疎開を考える会」の奥村誠一さんによる講演を行いました。
ご自身が島根県へ学童疎開した様子についての話では、初めて知る内容のことも多くあり、改めて当事者からの聞き取りの大切さを感じることもできました。
研修の後半では、「大阪に残る戦争の傷跡」のビデオ視聴を行いました。前半の講演内容とつながる場面もあり、平和についてより深く学ぶことができました。
感想の多くに「初めて知ることが多く、大きな衝撃を受けた」や「平和学習について今一度真剣に考えたい」、「子どもたちに伝えていきたい」といった内容が見られ、参加者は平和の尊さを感じるとともに、それぞれの立場でどのように子どもたちへ伝えていくのかということを考えることができた研修となりました。
(人権教育研究室)