10月24日(土)、25日(日)の2日間、貝塚市にある「大阪府立少年自然の家」において、1泊2日で「自然体験実習」を実施しました。
今回の実習は、豊かな自然環境の中で、野外活動のスキルやコミュニケーション能力を身につけること、そしてそれらの活動を通して、教員として体験活動を計画・運営する意義やノウハウを学び、安全・安心で、子どもたちが「楽しかった」と思える行事をつくることができる能力を育成することを目的として、野外活動のプロフェッショナルである「大阪府青少年野外活動財団」の協力を得て実施しました。
1日目は、チームワークを築く活動として「ハートアクティビティ」の実習を行った後、「体験活動の意義」と「野外での安全管理」の講義、そして「グループミーティング」「野外炊飯」「キャンプファイヤー」「星空観察・ナイトハイク」の実習に取り組みました。「野外炊飯」では、班で協力してカレーを作りました。受講生のアンケートには「野外炊飯によって、班の絆が深まった」という感想や、「子どもたちがあの火をコントロールしながら調理をするには、危険なことも多く、危機管理をしっかりしないといけないと感じた」という安全管理の大切さについての気付きがありました。



午前中は、「オリエンテーリング」「野外活動における安全管理」など、7つのプログラムを設定し、受講生たちは、その中からより深く学びたい内容2つを選択し、受講しました。意欲的に参加することで、さらに多くの気付きや学びを得ることができました。
昼食後、2日間の実習を振り返り、各自の気付き・学びを、セミナー生全体の気付き・学びにつなげる「グループ討議・発表」を行いました。
講義や実習を通して、受講生は自己の活動に楽しさを感じるとともに、様々な場面で「指導者の立場」として「活動」や「運営の在り方」がどうであったかということを考えました。受講生の感想には、「何事も楽しみながら行動することで学びがより深くなることを子どもたちに伝えたい。」「子どもに何を学ばせたいのかを明確にすることの大切さを学んだ。」という気付きがありました。



天候にも恵まれ、笑顔と意欲に満ち溢れた2日間となりました。この自然体験実習を通じて、体験活動の意義や、計画・運営する上での留意点、安全管理への理解が深まり、教員として必要な能力や視点について学ぶことができました。
(学校経営研究室)