平成27年12月25日(金)、教育相談室担当のフォーラムは「不登校・ひきこもりの高校生支援について」をテーマとし、内容は以下のとおり、「報告」「講義」「講演」の3部構成で実施しました。
当日は40名の参加者があり、教職員に加えて学生、NPO等の団体等様々な立場の方々にご参加いただきました。
1.報告「不登校・ひきこもりの高校生支援に関する研究報告」
大阪府教育センター教育企画部教育相談室村田指導主事からは、まず国や大阪府の不登校の実態や文部科学省の「生徒指導関係略年表」より不登校に対する施策の流れの報告をしました。次に本年度教育相談室が実施した「教育支援センター等の活動内容に関する調査」結果の概要と教育支援センターがこれからめざす方向について報告しました。
2.講義「大阪府における不登校・ひきこもりの高校生への支援」
大阪府政策企画部青少年・地域安全室青少年課健全育成グループ小村課長補佐からは「高校内における居場所のプラットフォーム化事業」の目的や実施状況等の説明がありました。「学籍を離れても支援してもらえる」「経験の少ない先生が相談できる場所にもなっている」など実施している学校の声を紹介し、事業の必要性や効果をアピールしていただきました。
3.講演「若者の自立支援について」
一般社団法人officeドーナツトーク田中俊英代表からは「スモールステップ支援スケール」を基にした有効な支援についてのお話がありました。「ファースト」が家庭で「セカンド」が学校や職場なら「サードプレイス」は人間に必要な場所であるといったミッションから事業を起こしてこられたことを語られました。また「居場所」となる「カフェ」を通じて高校側とどのようにつながりを作っているかを実例を交えてわかりやすくお伝え頂きました。
参加者からは「具体的な数値を交えての話が分かりやすかった。」「小中学生の不登校支援に関わっており、高校での支援について初めて聞き勉強になった。」「セカンドプレイスの中にサードプレイスを作るためのノウハウをもっと知りたい。」といった感想が寄せられました。
(教育相談室 適応指導教室)