適応指導教室だよりNO.4 ~「影絵」~

   適応指導教室では、毎年、大阪市立デザイン教育研究所の協力を得て影絵を創作し、近隣の保育所等で上演しています。今年度は12月19日(金)に四恩学園で、2月16日(火)に東よさみ幼稚園で公演しました。
影絵の作成は10月から始まり、毎週火曜日の午後、デザイン教育研究所の4名の学生の指導の下、題材選び、脚本作成、キャラクターのデザイン、背景や人形の作成、音響等の様々な作業がすすめられました。題材は佐々木マキ・著「ぶたのたね」を選びました。走るのが遅くて ブタを捕まえることができないオオカミが、キツネ博士の助けを借りてブタを捕まえて食べようとする話ですが、みんなでアイデアを出し合いながら、ストーリーをふくらませ、ハッピーエンドのシナリオを作成しました。キャラクターのデザインや背景、音響などは役割を分担して作業をすすめました。人形は硬いボード紙をカッターで一つひとつ切り出したものに角棒を取り付けて完成させました。

影絵後ろCIMG0306.jpg  作業が進行する途中で学校に復帰する生徒がいる一方で、新たな生徒が入室するなど毎週、必ずしも同一メンバーで作業や練習をすることができませんが、全体の進行状況を全員で共有する工夫をしながら、取り組みました。

影絵前P1010343.jpg   公演当日は、生徒たちが司会やナレーターをはじめ、セリフや人形の操作を分担して上演しました。どちらの園でも大喜びの園児の可愛い反応がたくさん見られ、上演後の園児との交流も含めて、大成功で終えることができました。
   公演前には不安と緊張が一杯の生徒でしたが、公演後には「うまくできてうれしい」「園児が可愛かった」「喜んでもらえてよかった」などの感想が聞かれました。
こうした活動に取り組む中で、自主性や協調性が育まれ、充実感や達成感が得られることによって、教室に復帰できるようエネルギーを蓄えていってもらいたいと願っています。
                                                                        (教育相談室 適応指導教室)

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