人権が尊重された教育について考える

 今年は日本が国連に加盟して70年の節目の年です。この間、日本では人権に関する法整備や様々な取組により、人権教育・啓発を推進してきました。特に、今年4月に施行された「障害者差別解消法」や、先日可決された「ヘイトスピーチ対策法」など、人権尊重の流れは進んでいます。しかし、一方では、子どもの貧困をはじめとする厳しい現実も見られます。一人ひとりの子どもが大切にされる、人権が尊重される学校づくりを、より一層推進していく必要があります。
 5月30日に実施した「第1回小・中学校長人権教育研修」では、大阪府教育庁より大阪府における人権教育の現状と課題についての講義、松原市立布忍小学校の中島校長より学校づくりの実践報告、大阪教育大学の岡田教授より経験の少ない教職員の育成などの講演を行い、人権が尊重された教育について多角的に考える場となりました。
 岡田教授の講演では、「Yes and...」をキーワードに、相手を受け入れること。「Yes but...」では逆接になり、相手は受け入れてもらえると感じにくくなることや、表情や声などからも安心感を与えることができることなどを、参加者にも体験してもらいながらお話しいただきました。
 参加者からは「人、一人一人を大切にしていくこと、その人その人と共に生きていくことの素晴らしさや喜びを感じながら、学校づくりをすすめ、子どもも教職員も育てていきたい。」、「教諭時代に熱く学んだ人権教育を思い出し、現場に何かを伝えたいと思いました。」といった感想が多く寄せられ、充実した研修となりました。

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                     (講演資料)
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