世界で最も歌われている歌は?

校長 片山 造

 世界中で最も歌われている歌は、みなさんもよくご存知の「Happy Birthday to you」。地球上の人口は現在78億と言われている。1秒間に4.2人の生命が誕生し(ネット情報)、毎日多くの人が誕生日を迎え、この歌のもとに多くの笑顔と祝福が存在しているはずである。しかしながら、実はこの歌、元来、バースデーソングではなかった。「Good Morning to all」、1893年にアメリカのヒル姉妹が作詞・作曲した「おはようの歌」がその原曲。

 Happy BirthdayはGood Morningに、youはallに置き換えられている。(おはようございます、みなさん。今日という日を迎えることができてHAPPY)とでも訳すことができるだろうか。1年に1回訪れる誕生日。誰かのまたは自分の1年の頑張りを讃えるとともに、まだ見ぬ1年にあれこれ思いをはせるのもステキなことではないだろうか。

 そう言えば、幼稚園で手を洗う時、誰かの誕生日でもないのに、みんなこの歌を繰り返し歌っていたことを思い出した。後から分かったことだが、この歌を2回歌うとちょうど30秒になり、ちょうどキリがいいということで、手洗いの時、この歌が採用されたいらしい。

 コロナ禍の今、童心に戻りハッピーバースデーを歌いながら、手洗いを励行しようと思う。