気持ち良く忘れる

校長 片山 造

20代のある日のこと、男子生徒に相談事があると言われ、「したっけ、明日の5時に」と返答した。すると「それはダメです。せっかくみつけたバイトの初日だから。金曜ならどうです?」と返ってきた。当時のわたしは(何を学生の分際で生意気な)と思ったはず。その生徒とどんな話をしたか覚えていないが、なぜか彼のバイト先の焼き鳥家で豚なのに鳥の「室蘭焼き鳥」をたらふく食って呑んだことは覚えている。

この間、ある先生に声をかけていただいた。「校長、イロイロ忙しくてできなかった面談ですが、せっかくだから金曜ならどうです

(ん)と思い出した。時代と時代は変われど、皆、忙しさは変わらないということか?