昔の自分にあっぱれ!

校長 片山 造

私学進学校で講師をしていた20才半ば、授業中突然、生徒の一人が聞いてきた。

先生は他人に誇ることのできるなにかがありますか?)私は質問の意図が分からず、「どういうことですか?」と生徒に問い返した。すると、「A先生は英語がペラペラ、通訳だってできる」「B先生はスキーが上手、インストラクターの資格を持っている」...

さあ先生は?なぜかその時、迷うことなく答えたのが「いつでも今の自分を捨て去ることができること。」だった。もちろん、その答えに教室は???疑問符が飛び交っていた。今、思い返しても、なかなかイケている答えだ。生徒が求めていた答えと的外れの回答をしたトンチンカンな若き日の自分に(あっぱれ)をあげることにしよう。