校長 片山 造
年を重ねたせいだろうか、最近、世の中の言葉の雑(ざつ)さ加減が気になる。「びえんを超えてぱおん」等の流行り言葉は別として、例えば「想定の範囲内」という言葉。なんと身勝手な言葉だろうと感じるのは私だけだろうか。相手の言動について、自分はそんなことぐらいお見通しですよと言わんばかりの気がしてならない。その他にも、誰かとあった時、「ちょうどいいとこにいた」というのがある。この言葉など、自分を軸として世の中が動いていく、自己中の極みのような気がしてならない。昔の私なら、生徒がそんなことを言おうものなら、烈火のごとく怒ったものである。怒られた生徒は、何が何だか分からず、さぞや面食らったにちがいない。
最近、人と話をする時、失礼に当たらないのであれば、少しは自分の気持ちを言葉に乗せ話をしてみようと思い実践するようになった。
(自分の言葉でちゃんと伝える)。なかなかうまくいかないが続けてみようと思う。