学校生活に彩りを ~部活動だからできること~

サッカー部・チアリーディング同好会顧問 西川道治

 まもなく年の瀬を迎える2020年は、まさに暮らしが激変した1年間でした。新型コロナウィルス感染症拡大防止のための臨時休校、三密回避、体温計測、マスク着用、常時換気、高校野球中止、オリンピック延期...振り返れば、新しい生活様式の中で「いまわたしたちにできること」を模索する毎日だったように思います。

 未曾有のパンデミックの中、「生徒とともに」駆け抜けた日々は、これまで以上に濃厚で、生き急ぐほどに愉しい毎日でした。

 4人から始めたサッカー部員が30名以上になり、毎週末続けた練習試合では、延べ40チーム・1000名以上の生徒が本校グラウンドに集いました。7月の堺ユースフレンドリーマッチ、9月の選手権大会、10月の南河内リーグでは、大会運営にも携わらせていただき、他校の先生方にも大変お世話になりま した。志をともにしたサッカー部員を誇りに思います。

 堺チアリーディングクラブとの合同練習を続けているチアリーディング同好会は、部活動指導員(専任コーチ)の指導のもと、来年3月に丸善インテックアリーナで開催される西日本選手権に出場できるまでに上達しました。堺チアリーディングクラブには、堺在住の幼小中高生100名が在籍しています。大阪北部地震以来、地域貢献のために続けてきた取組みが、文科省が推奨する地域部活動の先駆けになろうとしています。

 Jクラブの中でも選手育成に定評のあるセレッソ大阪は、選手を育てる「環境づくり」こそが指導者の役割と提唱しています。この教えが部活動の原点(部活動の主役は生徒であり、顧問が環境を整え部員の活動を支援する)であることに気づかされます。サッカー部とチアリーディング同好会は、いずれも「環境づくり」に恵まれました。ご理解ご協力をいただいている先生方と教育庁の皆様に感謝しています。

 「生徒とともに」2020年を乗り越えられたことが何よりです。感染症対策を徹底すれば、部活動を継続発展できることを確信しました。そして、何より皆さんの多くがつながりを求め、「環境さえあれば部活動がしたい」と考えていることを再確認しました。ほどなく訪れる2021年も、「生徒とともに」汗と涙と笑顔と活気に溢れる1年にしたいと思います。

 さて、生徒の皆さん、明日からわずかばかりの冬休みになります。くれぐれも体調に気をつけて、家族や友人との時間を大切に過ごしてください。2020年はありがとうございました。2021年もよろしくお願いします。では、よいお年を。

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福泉中学校サッカー部との記念写真

福泉中学校サッカー部との試合風景

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チアリーディング同好会 クリスマス会の様子

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チアリーディング合同部活動 大掃除の様子