もし「未来」という教科があったなら...

校長 片山 造

 学校の授業に、もし、「未来」と言う教科があったとしたら、そこでは何を学ぶのだろうか。例えば、(未来を生きていくうえで、困ることのない対処方法?)それとも、(未来を切り開くために今何をすべきか?)先生方にお願いしたいのは、HOW TOやスキルではなく、(未来=輝ける時)という授業であって欲しいということ。

小学校5年か6年の図工の時間、先生が黒板に「未来の世界」という課題を書いた。次の瞬間、自分も含め、みな一斉にスケッチブックに「自分が思う未来」を描き始めた。1970年代、時代はまさに高度成長期。そこには、子どもたちそれぞれが思い描く「未来」のキラキラしたイメージや憧れ、そして、ほんの少しばかりの余力があったように思う。

(過去から未来へ)つないでいく何かが存在しているのなら、確実につないでいきたい。