アフェクティブ・エンパシー(感情・共感)

校長 片山 造

 あかちゃんが3人並んでいる。ひとりが泣き始めると、それにつられて2人目そして3人目が泣き始める。これは、あかちゃんの感情が「つながり」⇒「共感」そして「泣いた」ということ。

 興味深い話がある。ある産婦人科医によると、(あかちゃんはどこまでが自分のカラダで、どこまでが自分のキモチなのかわからない)らしい。そう言えば、我が子もあかちゃんの時、不思議そうに自分の足を確認したり舐めたりしていたことが思い出される。

 人間は経験により共感ポイントが増える生き物。その人が、その集団がどんな経験をして、どう乗り越えていくかが大切。そこに(心地よい共感)が多ければ多いほど、その後の人生が豊かなものとなるような気がする。まずは、眼前の「共感」を見逃すことなく受け入れる準備を整えておきたい。