「お天道様は見てる」

 大分在住の(スーパー)ボランティア活動家 尾畠春夫さんの生きざまを描いた本『尾畠春夫のことば~お天道様は見てる~』を読みました。そこには、尾畠さんが刻んできた過去の日々、そして、ボランティアとしての姿勢や覚悟が描かれていました。以下、特に心にひっかかった尾畠さんの言葉を紹介します。

「人の話を聞いたら、自分の心に篩(ふるい)をかける」

 みんながいいと言っても、自分の頭でそれが正しいのか考えることは大事。人の意見や相手の話に耳を傾けたら、自分の心の中にもっている篩(ふるい)にかける。今日は10個の話や意見を聞いたとして、自分が「必要なのはないな」と感じれば、全部、捨てちゃう。それで「いいな」と思ったのだけ心に残しておく。佐渡の砂金拾いみたいだって?そうね、どれが自分にとって金で、どれが砂なのか、誰かに決めてもらうんじゃなくてワシは自分の心で決めとるんよ。

「子どもと接する時に大切なのは...」

口先だけで「わあ、すごいね」って言ってもダメ。子どもには分かります。しっかり目を見て拍手して、心から伝えてあげて。そうしたら、子どもは真っ直ぐ伸びると思うわ。

 尾畠さんは、いろんなものをしょい込みながら、前を見て本気で生きてはるなぁと感じました。私も微力ではありますが、ゴミ拾いのボランティア活動は続けていきます。