おおきなお世話?

 これまでたくさんの方から、抱えきれないほど(お世話)していただいたことを思い出す。

 ある時は「整理したら出てきたので...」と値札がついたままの新品の防寒着を、またある時は「作りすぎたから先生、食べて...」と地元の人でもめったに口にすることのない希少な山菜の佃煮を...。またまたある時は「先生、写真だけでも、一度会うだけでも」と『お見合い写真』とつり書を...。若い時はそんな生活だった。

 給料の一週間ほど前になると決まって毎月、実家の大阪から段ボール箱が届けられた。最初は箱売りのミカンだったが、不在で腐らせてしまい、それ以降は、食料品や身の回りの生活用品が入っていた。親心からだろうか、缶詰やレトルト食品等、すぐ食べることのできるものと北国は寒いだろうと厚手の靴下や使い捨てカイロが入っていた。(どれもこれも、近所のスーパーやコンビニで買えるものだった)荷物が届いたころ、

(ニモツトドイタカ、レンラクオクレ)

 実家から留守番電話に電報のようなメッセージが入っていた。忙しさにかまけて、電話することもなかったような気がする。

(大きなお世話)その想い、今ならよく分かります。感謝の気持ちで一杯です。