親の想い

 学校で教師は生徒にいろいろなことを伝え・教え・育む。授業で、クラスで、部活動で、行事で、放課後の教室で...。どれも大切な時間、そして大切な空間が学校には存在している。学校では、毎年、生徒が入学し進級し、そして卒業していく。そんな繰り返しがある。

ある保護者からこんなことを言われたことがある。

「子どものことは先生に任すから、好きなようにしてください。いいことをしたらきちんとほめてください。悪いことをしたら、先生のやり方で叱っていただいて結構です。お任せします。でも、そこに(愛情)は入れてください。」

(ハッ)とした。そして、(そうなんだなぁ)と受け止めた。

 先日、母親から言われた言葉。「言うても、教師って、やりがいのある仕事やで。」

 昭和ひと桁生まれで、教師であった私の父親や私を見続けてきた母の言葉に、すべての答えがあるように思われた。