「へっちゃら」

 最近はあまり使わない?「へっちゃら」という言葉について考えてみた。

◎「へっちゃら」...[形容動詞]「へいちゃら」に同じ。《「平」は平気、「ちゃら」は冗談、でたらめ等》。転じて〈1〉気にかけない様子〈2〉たやすく容易にできる様子、「そんなことぐらい―さ」などと用いる。

 仕事で落ち込んだり迷ったりしている時、周りの仲間にポンと肩をたたかれ「へっちゃらだよ。で、私は何をすればいい?」と言葉をかけられ、何とか踏ん張れたことは数多くある。

 また、下を向いてどうしようかと悩んでいる時、この言葉を発することで、自らを奮い立たせることのできる言葉でもある。(相手と自分を励ます素敵な言葉=へっちゃら)というのがこの言葉への私の印象である。

 一方で、自分は人や事物に対して、(どうせ~)とか、(少しくらい~)など物事をみくびり「へっちゃら」になってはいないだろうか?誰かに不義理をしてはいないだろうか?

「へっちゃら」とは、そんなことを考えさせてくれる言葉でもある。