子どもは、印象的な光景や動作を観たり、おもしろい話を聞いたりすると、何度もくりかえし同じことを見聞きしたがるもの。自分が幼い時のかすかな記憶と親として子どもとのやりとりの経験からもそう思う。
(大人になると、なぜだかそれが少なくなる。)
何度でも読むことができ、その度、何か大切なことを考えさせてくれる(本)がある。何時間でも言葉も交わさず同じ空間で居ることができる(友だち)がいる。台詞まで覚えてしまうくらい観ても飽きることのないお気に入りの(映像)がある...。
そんなことをたくさんもっている人生は、とても豊かでうらやましい気がする。
人は成長して?大人になると「繰り返す愉しみ」を手放してしまう。なぜだろうか。そんなことをしている時間がなくなるからだろうか。それとも、恥ずかしいという気持ちが働くからだろうか。
(大人だから...)と恥ずかしがることなく、「何度でも同じ話を見たり聞いたりすることのできる」そんな気持ちを持ち続けていたい。