博物館、そこには...

 『世にも奇妙な博物館』そんなタイトルの本を読んだ。日本には、5,700以上の博物館があるとのこと。筆者は六年の歳月をかけて750の博物館を訪れ、えりすぐりの55館を紹介している。そのなかで、私の心に留まった博物館をいくつか紹介します。

(1)「学校給食歴史館」(埼玉県北本市)100年以上にわたる学校給食の歴史を年代別の食品サンプルや年表、写真パネルで紹介している(2)「日本自動車博物館」(石川県小松市)人力車からミニュチュアまで500台以上の世界中のクラシックカーが展示されている。(3)「世界の貯金箱博物館」(兵庫県尼崎市)縁起物の貯金箱からアンティークまで世界62か国14,000点の貯金箱を所蔵。2,500点が展示されている。入館は無料。

 面白いと感じたのは、国や都道府県、市区町村や会社が運営するのではなく、個人が私費を投じて設立した博物館が意外に多いということ。長い年月をかけ、個人やその仲間がコレクションを集め、そして博物館ができあがった。大切なものを、後世に残していきたいという人の思いは尊い。

【以下、自分の思い出より】

(其の一)その給食にソフト麺が登場し、カラメルなしのプリンは大人気だった。

(其の二)免許=大人?車を買い替えると車内の風景も変わった。

(其の三)キャッシュレスがない時代。お金を貯金箱に入れる、その瞬間が楽しみだった。

 思い出した時、ふらりと立ち寄ることのできるそんな博物館があるとありがたいと思う。もし、自分が博物館をつくるなら、何を集めたどんな空間にするだろうか。そんなことを考えるだけで、ワクワクしてくる。