最近のコロナ禍において、誰かと(固い握手)を交わすということがめっきり少なくなっていることに気がついた。3年生引退試合の後、これまでの頑張りを労い、日焼けした手と手で部員一人ほとりと(ガッチリ)握手した。卒業式の後、担当クラスの生徒一人ひとりとこれまでの思いを込め、(何度も何度も)握手をした。その動作が最近なくなり、寂しい限りである。
北海道の高校でのこと。ある50歳代の先生がいた。私はその先生のことが嫌いだった。なぜなら、あたかも生徒の心の内が分かっているかのような振る舞いをするから。
もちろん、生徒は分からず屋の私ではなく、話の通じる?その先生の所に流れていく。
「はい、握手!仲直り!」ケンカや行き違いのあった生徒は、その先生の一言で嫌々ながらも握手を交わす。そして、その後、決まって以前より仲良く過ごす姿を目にするようになる。その時は、その先輩教員に対して、(甘い)(ぬるい)(適当)(無責任)そう感じ、一人で勝手に(イガイガ)していたが、今ならその先生のことを、こう思える。
実は(厳しい)(あたたかい)(親切丁寧)(よっ、大人!)。 素直が一番!