コロナ禍につき、換気のため校長室の窓を開けることが多くなった。窓を開けると校長室に心地良い風とともに、学校のざわめきや息づかいが一気にすべりこんでくる。
最近、特に女の生徒が、友達に挨拶するのに、「ヤッホー」という言葉をよく聞く。私の感覚として、挨拶は「おはよう」とか「こんにちは」が一般的なものだった。
「ヤッホー」という挨拶。少し違和感はあるが、耳障りの悪い言葉ではない。どちらかというと、親愛の情とともに清々しさを感じる。
ヤッホーは遠くの人に対し大きく手を振りながらレスポンスをとる際に使うイメージ。(ヤッホーという挨拶)は、人との繋がりが希薄と言われている現代。自分の気持ちを全速力で届け、その距離を短めようとする新しい挨拶のスタイルなのかもしれない。
全校集会で「ヤッホー校長ですよ」と言う勇気は、今のところ持ち合わせてはいない。
ちなみに娘は「やっこー」という。そのうち、(ヤッホー)と挨拶する日が来るのだろうか。