毎日新聞取材班著「ヤングケアラー 介護する子どもたち」を読んだ。
「ヤングケアラー」定義...一般に、本来大人が担うと想定されている家事や家族の世話、介護、感情面のサポート等を日常的に行っている18歳未満の子ども(厚生労働省HP)。
そう言えば、中学生の時、妹や弟の世話をするからと放課後すぐ帰った友達がいた。世の中には、家族の世話をしながら、そのことを周りに言うこともなく過ごしている若者がいる。今、そのことをようやく社会が認識し支援の手を差し伸べようとしている。
「ヤングケアラー」と呼ばれている若者が、まわりの人から言われて傷ついた言葉は
「何かあったら言ってね」。
善意の言葉も時として当事者の気持ちにささり、孤立感を増幅させるものになる。
(2021年6月、毎日新聞連載「今がんばっている君へ」メッセージの紹介)
家族に優しくできない自分がダメなんだと思わないでほしい。
どうか自分を責めないで。
一人で抱え込まないで。君を助けてくれる人は必ずいる。
誰にもつらさを話せないのなら、無理して話さなくても大丈夫。
ただ、スポーツや音楽、友だちなど、今好きなことを大切にしてほしい。
あなたを受け止めてくれる人は必ずいる。
だから、希望を捨てないで。
教師として、大人として、自分に何ができるのかを考えていきたい。