マスゲームで優勝を飾った紫H団のマスゲーム長からコメントが届きました。体育祭までの毎日がドラマのように展開し、本番はどの団よりも輝いていたように感じました。どうぞ隅々までご一読ください。これで、体育祭の各部門優勝団の振りかえりは、最終回です!
「1年前の体育祭でマスゲームを見て感動し、『私も感動を与えられるマスゲームをつくり、何がなんでも優勝する!』そう心に決めました。
2年生の冬、担任の先生にマスゲ長になって、絶対、優勝すると宣言し、今からでもできることはないだろうかと思い、まず曲を決めないとダンスは考えられないので、冬休みからあらゆる曲を聞き始め、この曲だったら、こういうふうに踊りたいなと考えていました。過去のマスゲをみて、お客さんにどのような構成が伝わりやすいのか、きれいにみえるのか、楽しんでもらえるか、そして、今までにない予想のできないマスゲにしたかったので、新しい構成を考えていました。お客さんは、もちろんマスゲームのメンバー全員に心から楽しんでもらえるように、振りは誰でも踊りやすい簡単なものにし、それを全員が完璧に踊れるようにしようと考えていました。
団集会で、『マスゲは優勝します!』と宣言したときに、『なにがなんでも絶対優勝する!』という強い気持ちと、言ってしまったどうしよう言わなかったらよかったかなぁ...という弱い気持ちがありました。でも、それで悩んでいても時間がもったいないので、絶対優勝なのだと思いながら私の高校最後の夏休みが始まりました。
団練が始まってからは、新しい振りを考えたり、振りを教えたり、一緒に踊ったり、構成を考え直したり、とにかく濃くて楽しすぎる毎日でした。アドバイスすれば、すぐ吸収してみんなのダンスがレベルアップしていくことに、尊敬でいっぱいで、何より嬉しかったです。団練を通して、マスゲのメンバー、それぞれのキャラクターを知ると、さらにみんなと関わるのが、楽しくなりました。振りを考えている中、マスゲのこがふと曲に合わせて踊った動きがすごく面白くて魅力的だったので、振りとして取り入れることもありました。1日中、色々考えてへとへとになり、忙しくはありましたが、全部、結局楽しいに辿り着いて、幸せなかけがえのない時間でした。
禁止期間明けからのグラウンド練習期間では、朝はみんなしんどいだろうからやめておこうと理由で朝練をやめていたので、他団が朝練をしている姿をみたり、進捗状況を聞いたり、練習をみたりしていると、どんどん置いていかれていくのではないかと焦りでいっぱいでした。が、『ポジティブに考えよう!』、『午後練のために体力を温存し集中すれば大丈夫!』『じっくり質良く進めたら大丈夫!』と自分に言い聞かせるようにしていました。
団練が始まる前から優勝するというのが、口癖になるくらいみんなに言い続けていたので、熱量が伝わったのか、作品の向上のためにいろいろ提案して、率先して表情のお手本をしてくれる人もいて、みんながそれに楽しそうに一生懸命に食らいついていく、みんなの気持ちが自然と1つになっていくのに感動するばかりでした。
当日、演技順が最初な上、音源トラブルが起こり、緊張や不安や動揺もあったと思いますが、今まで頑張ってきた日々を信じて、堂々と踊り続けてくれたことに誇りを感じます。
紫H団マスゲームの生徒から演技後に感謝の言葉や楽しかったと言う言葉、またそれを伝えてくれた時の表情、みんなといっしょに頑張ってきた団練の時間はどの瞬間も楽しくて鮮明に覚えていて、みんなで作り上げてきたマスゲームは、大切な宝物です。
『1位、紫H団!』と発表されたときはマスゲのみんなに感謝の気持ちでいっぱいでした。ありがとうと連呼していたのを思い出します。改めて紫H団マスゲのみんな本当にありがとう。みんなの一人一人のダンスが合わさると1つの作品に仕上がっていき、一人一人の頑張りが1つの大きなパワーを生むのだと思いました。今まで一切妥協せず自分とみんなとマスゲと向き合ってきたことが演技を通して伝わり、評価されて、幸せでいっぱいでした。このように評価していただけたこと、演技後沢山の方々にお褒めの言葉をいただけたことを光栄に思います。ありがとうございました。
体育祭に関わったすべての方々、相談に乗ってくださった先輩方や家族、そして、いっしょに頑張ってきたマスゲームのメンバーには深く感謝しています。人生に刻まれる体育祭になりました。」
(紫H団マスゲーム長)