課題研究のため大阪工業大学の研究室を訪問

 昨日、6月8日(木)に2年生2名が自分たちの研究テーマ「ブラジルナッツ効果の原理について」にかかる実験の協力を得るため、大阪工業大学都市デザイン工学科の研究室を訪れました。

 「ブラジルナッツ効果」とは、異なる大きさからなる粉粒体を振ると、最も大きな粒子が表面に浮き上がってくる現象のことです。ミックスナッツでは最も大きな粒がブラジルナッツであることが多いため、このように呼ばれています。

 この原理については2人の間でも「対流説」と「空間補充説」とに意見が分かれている状況でした。 研究室で行った実験において、ガラスカレット(ガラスの欠片)を入れた円柱形の容器の底に石を入れた状態で、ふるい機を用いて強い振動を与えることによって、ブラジルナッツ効果を確認しました。

 下の写真は左側が容器の底に石を入れ振動を与え始めたところで、右側がその結果、底に入れていた石が浮き上がってきたところです。

  

 その原理について様々な視点から検証を行うため、石の置く場所を変えたり、石の代わりに消しゴムやビー玉を置いたり、振動の強さを変えてみたり、そして最後にはガラスカレットの上に砂を敷きつめ、2層にした状態でも同様の試みを行いました。

 下の写真は左側が2層にして振動を与え、消しゴムが浮き上がってきたところで、右側は2分間振動を与えた後に容器をひっくり返した状況です、上に敷き詰めていた砂が底のほうに移動している様子が分かりました。

  

 結論を導くような結果を得ることはできませんでしたが、生徒にとっては、さらなる疑問が膨らむと同時に、今後のやるべきことが明確になったのではないかと思います。雨の中、遠くまで行った生徒の皆さん、お疲れ様でした。

 最後になりましたが、今回の実験にご協力いただいた皆様に改めて感謝申し上げます。今後も引き続き、ご指導・ご助言いただきますようお願いします。

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