「大阪サイエンスデイ(第2部)」 報告

 12月17日(日)12時00分から大阪工業大学梅田キャンパスにおいて、大阪府教育委員会・府立天王寺高等学校・大阪工業大学が主催する「大阪府生徒研究発表会(第2部)~大阪サイエンスデイ~」が行われました。大阪府生徒研究発表会は、大阪府内の高校生に対し、理科や数学に関する興味・関心をさらに喚起するため、各学校で取り組むサイエンス分野の課題研究の成果を発表する場として実施されており、今年度が第16回となります。

 今回の発表会は10月21日(土)に府立天王寺高等学校で開催された第1部に続く、第2部に位置づけられています。第1部では127本のポスター発表がありました。その中からより優れた59本(23校)について、第1部の発表会や各学校で実施する発表会などを通じて得た助言やヒントをもとに、追加の実験や検証を行い、課題研究の質向上を図ったうえで、今回の第2部でオーラル発表を行うというものです。また、優秀な研究発表には大阪府教育委員会および大阪工業大学から表彰が行われます。

 実施方法は、化学、物理、生物、数学、情報、工業の分野によりA~Hの8つの分科会に分かれ、それぞれ7または8グループが発表を行います。その中でより優れた代表1本(優秀賞)を審査員が決定し、その代表となったグループが全体の場で発表を行い、最優秀賞を決定することになっています。

 生徒たちの発表に先立ち、府立天王寺高等学校校長からの開会宣言、大阪府教育庁教育監と大阪工業大学副学長からの主催者挨拶がありました。そして、8つの部屋での生徒たちの発表が始まりました。私は本校から参加した3つのグループの発表を聞き、その後は自分の関心により動き回りました。聞いてみたい発表が多くあり、どこに行こうかとても迷いました。

 すべての発表が終わった後、全体会が行われました。全体会では大阪工業大学情報科学部情報知能学科准教授の奥野弘嗣先生の「Neuromorphic Engineering~神経科学と電子・情報工学の融合領域~」と題する基調講演がありました。「Neuromorphic Engineering」というあまり聞いたことのない分野であり、とても興味深く聞かせていただきました。また、講演いただいた奥野先生が本校の卒業生(49期生)であることは自己紹介があるまで知りませんでした。

 基調講演の後、審査の結果、優秀賞となる代表発表グループが発表されました。分科会C【物理分野】と分科会F【生物分野】において、本校から参加した3グループのうち2グループが選ばれました。優秀賞に選ばれた生徒の皆さん、おめでとうございます。

 本校から参加した3グループはすべてSSH事業において第Ⅲ期(昨年度)から取り組んでいる"プロジェクトNova"のメンバーです。"プロジェクトNova"とは、これまでの活動を系統立て発展させた3年間を通したサイエンスリーダー養成のためのプログラムで、1年次当初に参加生徒を募っています。今回2グループが代表発表者に選ばれたことはとても光栄なことであり、大きな成果だと考えています

 8グループの代表発表の結果、最優秀賞には分科会G【化学・生物分野】の府立園芸高等学校の生徒が選ばれました。代表発表の後は、大阪国際がんセンターの松浦総長から代表発表に対する講評を、大阪工業大学の芦高副学長から全体講評をいただきました。そして、最優秀賞・優秀賞の表彰の後、大阪府教育庁教育振興室の仲谷室長から閉会の挨拶がありました。

 今年度、本校は大阪府学生科学賞においても大阪府知事賞を受賞しており、今回2つのグループが優秀賞に選ばれたことも含めて校内で共有し、課題研究の充実につなげていきたいと考えています。

  

  

  

  

  

  

 

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