昨日12月20日（水）４限、岸高ホールにおいて、２年生を対象とした「大学受験対策セミナー」を実施しました。その目的は、英語・数学・国語の受験勉強のポイントを確認し、生徒自身が学習計画を設計する援けとすること、また、大学入試についての基礎知識および学校推薦型選抜など多様な入試形態を確認することです。
各教科からの話しの前に私から「受験対策」に関わる内容について話しをさせてもらいました。生徒たちに伝えたかったのは、大学入試で自分の持てる実力を十分に発揮するためには１年間の準備が必要であり、そのため、来年度受験する大学入学共通テストまであと１年に迫っているこのタイミングで「大学受験対策セミナー」を実施しているということです。
高校では各教科・科目において、難易度の高い学習内容を次々に理解していかなければなりません。したがって、定期考査のような範囲が限られたテストではなく、学習した内容のすべてが範囲となる模擬試験や実力考査などでは、よい結果を残せないことが多くあります。生徒たちには「学びっぱなし」になっていませんかと問いかけました。学んだことを整理しながら、分かっていない内容を把握し理解していくには相当な時間を要します。すなわち、部活動を引退してからではなく、３年生になってからでもなく、今から受験モードに入らなければ時間がたりず、自分の入りたい大学に受験できるレベルにまで達しないかもしれないのです。
私自身、浪人して１年間受験勉強に必死で取り組みました。その結果、学力を一定向上させることはできましたが、本命であった国公立大学には合格できませんでした。もっと早くから頑張っておけばよかったと立ち尽くしたという話しをしました。また、皆さんにはそういった後悔はしてほしくないと伝えました。この思いが生徒たちに少しでも伝わっていれば嬉しいです。
私からの話しの後、英語科、数学科、国語科の担当教員から受験に向けてやるべきことなどについて具体的な話しがありました。また、進路指導部の教員から令和６年度大学入試について話しがありました。
この「大学受験対策セミナー」での話しが効果的に、生徒たちの大学受験に向けた意識の向上につながっていることを願っています。いよいよ受験生となる２年生、77期生の皆さんの踏ん張りを期待しています。自分の目標をしっかりと持ち、その実現に向けて計画的に着実に努力していってください。
