「オーストラリア研修」に向けた事前研修を実施

 1月11日(木)15:30から会議室において、「オーストラリア研修」に参加する生徒50名を対象とした「ホームステイオリエンテーション」を実施しました。3月4日(月)からオーストラリアに行く前の事前研修として、ホストファミリーとのコミュニケーションの図り方や、文化・生活習慣の違いなどについて学ぶことを目的に行ったものです。

 研修参加者が集まったのは、11月30日(木)に行った「Kick Off 研修」以来となります。「Kick Off 研修」の最後には、5人のグループをつくり、次回までにそのグループで「現地の物価」、「カルチャーショック」、「研修中のルール」について調べておくことという課題が出されていました。

 その3つの項目について調べてきたことを共有する前に、研修担当者から「オーストラリア研修」に向けてやるべきこと(やっていること)について質問されました。何人かの生徒が指名され答えましたが、英語の映画を観たりしている、単語の勉強をしている、英語の音楽を聴くようにしているなど、やはり、英語力(リスニングやコミュニケーション力)の向上をめざし、取り組んでいるようでした。それに対して、映画の場合には字幕も英語のほうがよい、単語については1日何語と決めた方がよいなどのアドバイスがありました。

 その後、オーストラリアに関するクイズが出されました。国旗、首都、人口、面積、州の数などの基本的な質問に加えて、行くにあたって必要な知識として、時差や気候、オーストラリアドルのレートなどについても質問があり、説明がなされました。

 そしていよいよ課題であった、「現地の物価」、「カルチャーショック」、「研修中のルール」について調べてきたことを各5名、10グループから発表が行われました。

 同じサイトで情報を収集したのでしょうが、発表内容には重なるものが多くありました。ただ、多くの情報が共有され、オーストラリアの状況をあまり分かっていない私にも十分イメージすることができるものでした。

 「現地の物価」については、「日本の2倍~3倍」、「生活用品は比較的安いが衣類は高い」、「Free Wi-Fiは多く、通信費は日本と変わらない」、「水は高く、コーラのほうが安い」、「ブリスベンはシドニーなどに比べると安い」などが出されました。そういった情報に加えて、物価が高いのは輸送費がかかるからであることや、物価は高いが最低賃金は日本の2倍以上で人件費が高いという話しがありました。その賃金が高いという話しを聞いて、最近の円安の影響もあり、英語の勉強を兼ねてオーストラリアへ出稼ぎに行く若者が増えているという話しを聞いたのを思い出したところです。

 「カルチャーショック」については、「電車やバスが時間通りに来ない」、「時間にルーズ」、「電車内での通話は当たり前」、「店は閉まっていることが多い」、「洗濯は1週間に1回程度」、「シェアハウスが多い」、「部屋の鍵はかからない、トイレも普段は開けたまま(閉まっていたら入っている)」、「水は貴重」などが出されました。日本の文化や生活習慣を当たり前だと思っている人には調べてみて驚くことがたくさんあっただろうと思います。

 「研修中のルール」については、「積極的にコミュニケーションをとる」、「失敗を恐れない」、「分からないことは素直に聞く」、「自分の意思をはっきり伝える」、「部屋にこもらない」、「日本語は使用しない」など自分自身に対する意志が現れた内容が多く出されました。加えて、「貴重品を含め、荷物の管理を徹底する」、「水の使い過ぎに気を付ける」、「各家のルールを知り、それに従う」、「文化や宗教を尊重する」、「身の回りのことは自分でする」なども出されました。文化や生活習慣の異なる異国でのホームステイであり、自分の家で生活しているのとは違い、気を遣うことが多くあると思いますが、そこからもたくさんのことに気付きがあり、多くのことを学ぶかと思います。できる限り、様々なことに気を配りながら生活するようにしてください。その分、得ることが多くなると思います。

 ホームステイに関わっては、担当の方からも「ホームステイ先はホテルではありません。家族の一員であるという意識をもって生活してほしい。」との話しがありました。

 「オーストラリア研修」は3月であるし、まだ先の話しだと感じていた生徒も多くいたでしょうが、年が明け、今回の「ホームステイオリエンテーション」に参加し、いよいよオーストラリアに行くのだという実感が湧いてきたのではないかと思います。行く以上は、英語力を高めることはもちろん、オーストラリア(異国)の文化や習慣を理解するとともに、改めて、日本の「魅力」や「課題」について考える契機にしてもらいたいなと願っています。そのためにも、出発までにしっかりとやるべき準備をしてください。

 次回、事前研修として集まるのは、1月29日(月)、文理課題研究発表会の代休日となります。次回は「英語研修」として、ディスカッション形式で行われる現地の授業を事前に体験してもらうことを目的として、講師によるオールイングリッシュの授業が行われます。4つの教室に分かれて9:00~14:50までの時間帯で行われますので、参加する生徒の皆さんは楽しみにしておいてください。

  

  

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