牧野高等学校 第43期生 修学旅行にあたって

10月17日(木)から20日(日)の予定で、牧野高校の2年生(第43期生)の修学旅行が、沖縄で行われます。

修学旅行の栞に載せる原稿をということで、以下の文章を書きました。ご覧いただければ幸いです。

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牧野高等学校 43期生 修学旅行にあたって

校長 日笠 賢

牧野高校43期生の皆さんの待望の修学旅行が、10月17日(木)から20日(日)まで3泊4日の予定で、いよいよ実施されることになりました。日々の繰り返しである登下校や、学校での授業、部活動、また家庭での家族団欒といった日常生活を離れて、数日間、クラスメイトと一緒に見知らぬ土地を訪ね、寝食を共にするという、非日常が待ち受けています。

旅は人を成長させるということは、世の東西、今昔を問わず、良く言われていることですが、非日常の中で、誰もが自然に不安感や緊張感を高めることで、自分では知らず知らずのうちに、感受性が強くなり、景色や、吹く風や、音や、香りに敏感になっていきます。食べ物の味まで違ってくることもあるでしょう。旅で観た壮大な風景が、人生観を変えるということもあるかも知れません。

そして、毎日の学校生活の中では、今まで気づくことのなかったクラスメイトの人柄とか、思わぬ側面を持っていることに驚いたり、尊敬の念を抱いたり、親近感を覚えたりすることもあるのではないでしょうか。修学旅行を契機にして、生涯の付き合いとなる親友が出来るというのも、よく聴く話です。

43期生の皆さんの修学旅行の行き先は、沖縄本島です。2つのグループに分かれて、那覇に入り、美ら海水族館などを見学したあと、沖縄本島の北東部の東村で入村式をして、初日と二日目は民泊と家業体験を行います。沖縄の人との新しい出会いや、沖縄の自然に触れて、牧高の仲間とともに、大阪ではすることのない様々な体験が待ち受けています。今後の人生の財産になるかもしれない経験をぜひ楽しんでほしいと思います。三日目は、沖縄本島西部の恩納村に移動して、マリンスポーツやシーサー作り、さとうきび黒糖作り、サンシン教室、海ガラス作りなど、沖縄ならではのアクティビティも予定されています。

一方で、沖縄の地理的な位置による独特の歴史や文化、第二次世界大戦における沖縄の戦禍と犠牲、現在の平和を私たちが享受できていることへの有難さなどについても、ここで学び、思いを馳せてもらえたら、この旅行が一層実りあるものになるのではないか思います。

修学旅行では、また、集団行動のルールやマナーを体で覚えることも大切です。参加者全員にとって良い体験になるよう、互いに思いやる気持ちが大事です。

そして、費用を負担していただく保護者への感謝の念も忘れないでもらいたいと思います。

高校生活全体の中では極めて限られた4日間ですが、この修学旅行が皆さんにとって、生涯に亘り記憶に残る、濃密な旅行になるよう願っています。

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