1月10日（金）京都銀行と京都総合経済研究所が主催する「2020年新春経済講演会」があり、東京大学名誉教授で学習院大学国際社会科学部教授の伊藤元重先生による経済講演「2020年 日本経済の展望ー地域と事業の持続的発展に向けて」と、京都を代表する企業の一つで世界的なモーターメーカーである日本電産株式会社の創業者で代表取締役会長の永守重信氏による「次世代を担う人材育成について」と題する講演があり、聴講しました。
伊藤元重教授は、日本経済の持続的発展のキーワードとして、①人材（確保ための賃上げ）②企業の持続性（持続のための投資）、③テクノロジー（の進展）、④グローバル化（の進行）という４つを挙げて日本経済と世界の動向を分かりやすく説明いただきました。
永守会長は、ご自身が28歳で3人から始めた会社を今では世界43カ国に10万人を超える企業グループへ育て上げたご経験から、判断力等におけるスピード感や強い意志と熱意、更には礼儀作法が大事というようなお話しから、これから先の世界は、製造ラインの自動化ロボットや電気自動車、更にドローンなどの全てモーターが大量に使われる製品がどんどん使われる世の中になることが予測されることから、大学の工学部にも電気と機械の両方の知識を身につけたエンジニアを育てる必要があること、そのためにも数学と物理の分かる尖った人材を育てたい、また大卒で英語が使えないような人材は不要である、等の持論をユーモアたっぷりにお話し頂きました。
生徒の進路や、生徒に大学等のその先を見据えた将来展望を考えてもらう際の大事なヒントをいただけたように感じています。
