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12月17日(木)3限目に1年生は体育館で部落差別に係る講演会(同和問題に関する人権学習)を行いました。

12月17日(木)3限目に1年生は体育館で部落差別に係る講演会(同和問題に関する人権学習)を行いました。

講師は、公益財団法人 住吉隣保事業推進協会の住吉隣保事業推進センター(愛称:すみよし隣保館 寿)で講座・事業を担当されている藤本真帆さんでした。

『部落差別とわたし~住吉にうまれて~』と題して行われた講演では、藤本さんのこどもの頃の経験や部落差別との出会い、ご自身の解放運動のこと、意識を変えたことによるたくさんの人たちの出会いと素敵な文化の発見、現在行われているさまざまな取り組みの具体的な事例などを、スライドを使って、わかりやすくお話しいただきました。

部落問題とは、部落に生まれ、育ち、住んでいる、あるいは地縁・血縁関係を部落にたどることができる、とみなされた人への差別⇒部落出身でなくても、部落差別にあうことがある というお話しもしていただきました。

藤本さんは、2018年12月にAbemaTV「部落ってナニ?」に出演されたり、今年2月にNHKバリバラ「BLACK IN BURAKU~アフリカンアメリカン、部落差別をゆく~前編」に出演しておられ、部落差別について広く周知する活動に携わっておられます。出演前は大々的なカミングアウトへの怖さがあったそうですが、出演後に個人への直接的な批判は1つもなかったし、発動の幅が広がり、理解者が増えたとのことでした。

社会の流れとして、2016年に部落差別解消推進法ができたのは、差別に対しての罰則規定はない理念法ではあるものの、国がまだ部落差別は存在すると認めたものであり、各都道府県でさまざまな条例ができていて、啓発やインターネットのモニタリングや削除、実態調査なども行われるようになっているとのお話しでした。

最後にまとめとして、次のようなアドバイスがありました。

◆あいまいな情報に惑わされない・・・インターネット「誰かが言ってたけど・・・」などに騙されないこと

◆知識をつける・まずは知る・・・差別に気づくこと、自分が差別や他者を傷つけることをしないこと

◆自分のできることから始める・・・興味があることから何か自分にできることをやってみること

◆たくさんの人と関わる・・・「みんな違ってみんな良い」ことを人と関わることで理解すること

◆大切な人を大切にすること・・・難しい時もあるが、相談できる人を大切にすること

講演後に校長室で藤本さんとお話しさせていただきましたが、今年は新型コロナウイルス感染症の関係でさまざまな活動が中止や延期になる中、リアルな形で高校生に講演できたのは大変良かったと言われました。牧野高校としても、この時期に部落差別に関するわかりやすいお話しを生徒にしていただき、本当に有難く思います。生徒には、今日聴いたことを知識に留めるだけでなく、自分の立場に置き換えて考えて、判断する力や自分の行動に結びつけてほしいと願っています。

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