3月27日(火)<14:00~16:00>に、「寝屋川支援学校相談サポート(NSC)第6回公開講座」を実施しました。
YCC(安原こどもクリニック)こども教育研究所の主任研究員である近藤春洋先生を講師としてお招きし、「発達障がいのある子どもの学習支援~算数をどう教えるか~」というテーマで講演していただきました。
参加者は70名で、小学校・中学校・支援学校の先生方に多数ご参加いただきました。
近藤先生は、年間約20名の子どもたちにかかわっておられ、遠方からも来られる方も多く緊張感のある毎日を過ごされているということでした。
そのどの子どもたちも自己効力感が低下しており、大切なのは自分の可能性を感じることだと話されていました。
算数の能力や空間認知には頭頂葉の働きが深く関係していることなど医学的な部分からも説明がありました。
どうしてできないのかを考えながら、様々あるアプローチの一つとして取り組んでほしいと多くの教材を紹介していただきました。
100円ショップの商品で簡単に作れる物や、10や100のまとまりについて知ることのできる教材、繰り上がりや繰り下がり、掛け算・割り算の理解のしかた、ソフトの紹介等、すぐに使える教材をたくさん教えていただきました。
最後に、課題設定の留意点として、無誤学習(間違わない)・多段階学習(細やかなステップ)・エンリッチメント(豊かな力をつける)の3点をあげられていました。
今日の研修の内容をもっと早く知りたかった、新年度すぐに使ってみたい等という感想も多数いただき、大変有意義な研修会となりました。