8月5日「志」

U-18後期リーグvs北野高校 0-0 分


北野高校の皆様、本日はありがとうございました。


ここ数週間でインプットしていった戦術を全員が意識し、共通理解を持って臨めた試合だったと振り返ります。


しかし、随所に詰めの甘さが見られた試合でもありました。


この課題に関しては、チーム単位ではなく個人単位での改善が求められます。


常日頃から試合での1プレーを想像して、質の高い取り組みを重ねていきたいです。


話は変わりますが、近頃、新型コロナウイルスの感染拡大がまた進んでいます。


今回の感染拡大が第5波と呼ばれているように、コロナとの闘いは長期にわたっており、我々3年生の代は思えば高校1年生の3学期からコロナ禍での部活動に取り組んでいます。


このウイルスとの共生は、僕達に厳しい現実を突きつけました。


4月にはインターハイの棄権がありました。
コロナの影響でサッカーをプレーすることさえ制限された仲間もいました。


また、このウイルスとの共生は、僕達に日々の尊さを教えてくれました。


「明日からまた部活動が停止になるかも知れない」「明日からチームを離れなければならなくなる仲間が出てくるかも知れない。」


そう思えるようになり、貴重な1日1日の有り難みに気づけるようになりました。


「明日ありと思う心の仇桜」
これは親鸞が詠んだと伝えられる和歌です。


「今咲いている桜を、明日も見ることができるだろうと安心していると、夜に強い風が吹いて散ってしまうかもしれない。」という意味で、親鸞は自分の命を桜に例え、今を精一杯生きたいという思いを込めたそうです。


このような、「今」に焦点を当てた考え方は、僕達だけでなく、コロナ禍で目標を掲げて頑張っている全ての人が持つべき「志」ではないでしょうか。


選手権まで残り1ヶ月を切りました。


いつか来るかも知れない、当たり前を覆される日に悔いを残さないように、1日1日を大切に、部員一同選手権での勝利に向けて準備していきます。


ー3年プレーヤー Kー


掲載:顧問浅田