8月8日「選手権に向けて⑥」

去年。
僕は選手権の富田林戦で後半のラストの時間に途中出場させていただいた。
 
自分の交代直後、チームは失点しPKに持ち込まれてそのまま選手権が終わってしまった。
 
PK戦で蹴りたい人を聞かれた時、僕は手をあげることが出来なかった。
自分に自信が持てなかったからである。
当時の僕は気持ちの部分で相手に負けていた。
 
その悔しさとその日の無力さは今でも胸に残っている。
 
それから僕は、チームを勝たせる存在になるために自分だからこそできることを考え、行動した。
 
そして公立大会、春季大会を通して自分に自信が持てるようになった。
自信がついてからは見える世界が変わった。
 
僕は本当にいろいろなことを経験させていただき、
サッカー部での2年半はいい時間も悪い時間も過ごしてきた。
だからこそ多くのことを感じることができた。
 
全力で取り組む楽しさ。
自信を持つ大切さ。
苦しい時間の過ごし方。
周りにある環境のありがたさ。
 
それらを後輩に伝えていくことが、今の自分だからこそできることの一つだと思う。
 
自信を持つのが大切なのは今のチームにも言える。
 
今年のチームは多くの課題に直面してきた。
そして今も課題は多くある。
 
振り返ると、もっとやれることがあったのではという後悔はある。
しかし、今までの2年半は成長がなかったわけではなく、過去の失敗も含めて今の自分たちがある。
 
自分たちには何度も壁にぶつかりながらも、
そのたびに全員で力を合わせ、なんとか食らいついてきた「泥臭さ」がある。
 
失敗の中でもたしかに成長してきた。
そこに誇りを持って自信を持つことが今とても大切なことである。
 
選手権までもう時間は少ない。
 
目標を達成するために、自分たちがやってきたことに自信を持ち、
一人も欠けることなくチーム全員で本気で戦い抜く。
 
このような社会の中、恵まれた環境で本気でサッカーをすることができるのは
学校の先生方、OB・OGの方々、チームの仲間、そして親の支えあってのことです。
 
本当に感謝しています。
 
感謝の気持ちを結果という形で返せるように
残りの時間を全力で頑張りますので、応援よろしくお願いします。
 
3年プレーヤーN
 
掲載:顧問山磨