自分という人間を考えた時に、一番出てくる事は、「中途半端」 ということだ。
これまでも、イモリや亀の飼育、翡翠拾い、読書、 ガンバ大阪応援、勉強、などなど、
しかし、それが続くことは一切なかった。
自分で言うのも変だが、 熱しやすく冷めやすいタイプなんだと感じる。
そんな自分が唯一趣味で続けてきたのが、サッカーであった。
続けてきたと言っても、小学校や中学校でも"飽きた" と思った事は何度もあったし、
けれど、 サッカーをしている間だけはそんなこと忘れて無心になれる。
そして、高校に入学した。
全く畷高サッカー部について知らずの状態で、入部体験に行って、
かと言って、サッカーを辞めるなんて選択肢はなかったし、
そして、 それまでほとんどお客さん気分で迎えた選手権3回戦大阪偕星戦。
相手は、強豪私立。
自分達の目標はそこで定まった。
そこから自分はポジションを変更したり、
そうしても、 自分より先に取り組んでいた同期には到底追いつけずに
自信がなく なっていく一方であった。
そこで、一人の先輩が僕に声を掛けてくれた。
こんなにも先輩から精力的に教えてもらったことはなく、
しかし、74期の選手権の前に自分は怪我をしてしまった。
先輩の終わりを見届けられず、 恩返しも全くできなかった。
だか、 おそらく怪我をしていなくても中途半端で終わっていたと思う。
「楽しさ」 という根本的な部分を見失っていた。
それから僕は、楽しさに焦点を当てるようになった。
ただ単に、楽なことが楽しいのだろうか、 いや違う。
みんなが声を出して最高の雰囲気の中で、 挑戦して失敗をしながら成功する。
自分ができる事をやり切り、 できないことは他人が補っていく。
そこに楽しさが出てくる。
幸い、 畷高サッカー部にはその環境を作れる最高のメンバーが集まってい る。
僕は、 高校時代にこの環境に出会えて本当に良かったと思っている。
そして、今僕たちは自分達の代の選手権を迎えようとしている。
これまでの代で成し得なかった、 打倒強豪私立という目標を僕たちの代で達成させて恩返しする。
そして、次の世代にこれまで積み上げられて、 積み上げてきたものを残せるように、
最後に、これまで応援してくれた保護者の皆様、OBの方々、 先生方本当にありがとうございます。
選手権も応援よろしくおねがいします。
3年プレーヤーO
掲載:顧問山磨