10月27日「現状」

何事にも表面上で捉え、満足してしまっている。
 
これはさまざまな人からご指摘いただいたことである。
 
私は最近、常に思考を巡らせることを意識してきた。
今この状況で何をすることができるのか、
今日の練習をどうすればより良い練習にできたのか、
そういったその場の思考や振り返りの面でもだ。
 
だが、まだまだ考えているようで考えられていないのである。
たしかに、以前よりかはチームとしても思考を深めている人が多くなっているように感じる。
しかし、まだ本質的な部分までは辿り着けておらず、
そしてそれは、最近の練習で顕著に表れてきているのではないか。
 
本日、練習終わりに先生からある言葉をいただいた。
「今のチームは頑張ろうとしている風である。
頑張ろうとしているのはわかるが、今の頑張り方では勿体無い。
大切なのは向上心と謙虚さ。」
この言葉の中の"頑張ろうとしている風"の原因は、
やはり表面上で捉え満足していることにあるのではないかと感じた
それは一つ一つの事柄に対してどれだけ向き合うことができるのかということ。
しかし、そこにはもう一度、自分の行動が本当に最善の行動なのか、
疑いの目を持ち、再確認することが必要なのである。
例えば、自分がこう感じたことを他の人も同じように感じているのか、
それとも全く真逆の感じ方をしているのではないか。
そういった客観的な考えを巡らせることが必要である。
 
そこで、謙虚さというものが大切になってくる。
ここで言う謙虚さとは、自分がまだまだ足りていないと認識することだ。
自分に不足があると思うことで、決して傲慢にならず、
今の現状に満足せず、更なる高みを目指すことができるだろう。
 
さらに、謙虚さを持つことは自分を客観視し、もう一度自分の行動を見つめ直すことができ、
表面上だけで捉えることなく、しっかりと考えを巡らせることができるのだ。
 
そして、それを経た上で向上心が必要なのだ。
自分はまだまだ足りてないなと思い、更に頑張ろうする、それが向上心である。
つまり、謙虚さがあるからこその向上心であり、
謙虚さを常に持つことで向上心を保って行動することができるだろう。
 
今の謙虚さと向上心は"頑張ろうとしている風"を改善するカギになってくる。
 
そして、頑張り方が勿体無いと言われた原因は、そもそもの私たちの力量不足にある。
 
まだまだ経験が浅く、下積みがないのであり、
引退された先輩方や、2年生との差は主にそれによるものが大きい。
だが、そこにすぐに追いつこうとするのは少し無謀であり、おこがましいぐらいだ。
もちろん、そこに追いつき、越えていかなければならない。
 
すぐに追いつこうとするのは難しいかもしれないが、
着実に積み上げていくことできっとその領域まで行くことができるだろう。
そこに辿り着くまでの方法や、手段として先程の謙虚さと向上心が必要になってくるのである。
 
発言には行動が伴うことで意味を成し、厚みが出ると思っている。
つまり、私もこの文章を書いただけにはなってはいけない。
更なる高みを目指し、日々精進していきたいと思う。
 
1年プレーヤーS
 
掲載:顧問山磨